車社会で生きること | ぶたすずめはどこへゆく 

車社会で生きること

向こうにいたころ、私はいつも家主さんに怒られていました。


いーーーーーーっぱい怒られてました。




あのころは「怒ってばっかり」と腹を立てたものですが・・・




今思えば、毎回毎回同じことを繰り返す私を、あきらめず注意し続けてくれた彼の根気強さに、

頭が下がる思いです。



私は、典型的な「周囲を見ないCarelessちゃん」で、ぽやんぽやんとしているので、

日本にいた頃も、よく車やチャリや原付にはねられそうになっていました

しかし、最悪だったのは、車が至近距離で急ブレーキをかける音が聞こえても、




「ふーん」



かなりどうでもいい目で見ていたんです。

びっくりすることもなく、気持ち悪いくらい冷静でした。

あのころは、本当に自分勝手でどうしようもない子で、今思えば情けないですね。





アメリカに行ってからは、それもなくなって普通にびびるようにはなったのですが・・・



スーパーにいく時、車でお出かけして駐車場から目的地へ向かう時、戻る時・・・

やっぱり、周りの車がどういう動きをするのかわからないので、

家主さんに手を引っ張られ、とことこ歩く幼稚園児のような私がいました。




こっちに戻ってきてからも、相変わらず車の動きがわからず・・・

人通りの多いところでは、チャリの動きがわからず・・・




ところが・・・




最近、それがなくなったんです。

今日、ふと気づきました。



それはきっと、教習所に行っていろいろ習ったおかげだと・・・思います。



今日も、ビデオで混雑しているところを通る車の車内からの映像を見ました。

車のガラス越しや、足元、周りの人の動きを見ながら、次に何が起こるかを

想定していく・・・

正直、ひやりとする場面がいくつもありました。



しかし・・・

家主さんに、いつも「考えればわかるだろう」と言われていたことが

やっと「ああ、そういうことだったんだ。」と思えたんです。





教習所に行き始めて、



もっと早く、アメリカで免許を取っておくべきだったのかなと・・・思う気持ちは・・・

逆に払拭されて、これで本当によかったんだと感じました。



家主さんに教えてもらっていたら、下手なライバル心と反抗心が出てくるばっかりで、

少しも「車を運転すること」について冷静に考えられなかったと思います。



そして、もっと年が若い時に、アメリカの簡単なテストをパスして免許を持っていたら、

とっくに誰かをひき殺していたかもしれません。

スピードをがんがん出して、走り回るのが車の良いところ・・・なんて・・・

思っていた時代です。




あれから・・・


一人でもくもくとテキストを読みながら、

「なるほど」と新たな発見を繰り返す私がいます。




きちんと教習を終えて、免許を取ったら、家主さんが遊びに来たときに

ドライブに連れて行くのが、今の私の密かな目標です。



その時、きっと彼は何も言わないのだろうけど・・・

心の中で、



「ふぅん。少しは成長したじゃん。」



と思ってもらえたらな・・・なんて・・・

ささやかな希望を持っています。









本当に、まだまだ教習始まったばっかりで、これからたくさん乗り越えていくことがあるのですが、


今の私なら大丈夫。

そう思います。



ただ、みんなと同じところに立ちたいという気分と焦りから始まった、免許獲得ですが・・・

たくさん学ぶことがあって、たくさん考えることがあって・・・




たくさんのことが見えてくるようになって・・・







そして、向こうで過ごした3ヶ月の私の生活は、

家主さんによって守られていたのだと・・・

それがどれだけ大変なことだったのか、想像もつきません。




素直に言ってることを受け止められなくてごめんね・・・と思いました。


まだまだ、私は子供で、自分勝手で・・・







未だに、彼がここを見ているのか謎ですが・・・


(見てたらなんか・・・ちょっと・・・はずかしいな・・・)





一緒にすごしていた時、危なっかしい私をずっと守っていてくれてありがとう。


そして、離れた今も、私が穏やかに日々を過ごせるのは、


あなたが私に残してくれた、たくさんの優しさのおかげです。



今、あの頃には気づかなかった、さりげない優しさを一つ一つを見つけては、幸せを感じています。








私は、どれだけの幸せと安らぎをあげることができるのかな・・・




もっとしっかりして、いつか彼の心の支えになるために・・・


今は一人で、がんばります。





I read your diary and knew why I've had the weird feeling today.

When reading your email, my sixth sense suddenly told me to go home.

I asked myself, "Does he wanna talk to me now?"

But after an hour, this feeling suddenly disappeared and I was really confused.



Since I've chosen to be away from you, I don't want to give you any more loneliness.

Even though you need help, I cannot fly to where you are and stay with you immediately.
So, if you want to talk to me or hear my voice, please don't hesitate to ask

because you already accepted so much pain that I cause you.



I never meant that I want you to uncover all the sad feeling and the troubles you have.

If your friends can make you feel better, I want you to rely on them.

If the diary helps you manage your rage and depression, that's worth enough to use.

I just want you to know that I always wish the best for you.




Tomorrow, I may ask you when I can call you.

Honestly, I want to hear your voice and make sure that everything is O.K..